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マルコによる福音書 第 十一 章 <戻る 進む>


C

テストされ、検査される――11:27-12:44

1

祭司長、聖書学者、長老たちによって――11:27-12:12
11:27さて一行は再びエルサレムに来た。イエスが宮の中を歩いておられると、祭司長たち、聖書学者たち、長老たちがの所に来て
11:28言った、「何の権威によって、これらの事を行なっているのですか? だれが、これらの事を行なう権威をあなたに授けたのですか?」
11:29イエスは彼らに言われた、「わたしもあなたがたに一つの事を尋ねる.答えてもらいたい.そうすれば、わたしも何の権威によってこれらの事を行なっているかを答えよう。
11:30ヨハネのバプテスマは天からであったか、それとも人からであったか? わたしに答えなさい」。
11:31彼らは互いに論じ合って言った、「もし、天からだと言えば、『それでは、なぜ彼を信じなかったのか?』とは言うだろう。
11:32しかし、人からだと言えば?――」。彼らは群衆を恐れた.すべての人は、ヨハネが真に預言者であると考えていたからである。
11:33そこで、彼らはイエスに答えて、「1わかりません」と言った。すると、イエスは彼らに言われた、「2わたしも、何の権威によってこれらの事を行なっているのか、あなたがたに言うまい」。
12:11それからイエスは彼らにたとえで語り始められた、「ある人がぶどう園を造り、垣根を巡らして、酒ぶねを掘り、やぐらを建てた.彼はそれを農夫たちに貸して、よその国へ出かけた。
12:2そして時季が来たので、彼はぶどう園の収穫を農夫たちから受け取るために、一人の奴隷を農夫たちに遣わした。
12:3すると、彼らは彼を捕まえて、打ちたたき、何も持たせずに帰した。
12:4そこで主人はまた、他の奴隷を遣わしたが、彼らは頭を殴り、侮辱した。
12:5彼はまたもう一人を遣わしたが、彼らはその者を殺した.そして多くの者を同じように、ある者を打ちたたき、ある者を殺した。
12:6彼にはまだ一人、愛する息子がいた.彼は最後に息子を遣わして、『わたしの息子なら敬うだろう』と言った。
12:7しかし、農夫たちは互いに言った、『これは跡取りだ.さあ、彼を殺そう.そうすれば、その嗣業はわれわれのものになる!』
12:8そこで彼らは彼を捕まえて殺し、ぶどう園の外に投げ捨てた。
12:9さて、ぶどう園の主人はどうするであろうか? 彼はやって来て、農夫たちを殺し、そのぶどう園を1ほかの人たちに与えるであろう。
12:10あなたがたはこの聖書を読んだことがないのか? 『家を建てる者たちの捨てた石、これが1隅のかしらになった。
12:11これはから出たことであって、わたしたちの目には驚くべきことである』」。
12:12彼らは、イエスが自分たちを指して、このたとえを話されたことがわかったので、を捕まえようと思ったが、群衆を恐れた。それで、を残して立ち去った。

2

パリサイ人とヘロデ党の者たちによって――12:13-17
12:131さて人々は、何人かの2パリサイ人とヘロデ党の者をイエスの所に遣わして、の言じりを捕らえようとした。
12:14彼らはやって来て、イエスに言った、「先生、わたしたちはあなたが真実であり、1だれをも恐れないであることを知っています.あなたは人の顔をうかがわないで、真実にの道を教えておられるからです。カイザルに税を納めてもよいでしょうか、いけないでしょうか? わたしたちは納めるべきでしょうか、納めてはならないのでしょうか?」
12:15しかし、イエスは彼らの偽善を見抜いて言われた、「なぜわたしを試みるのか?デナリをわたしに持って来て見せなさい」。
12:16彼らは持って来た。そこでイエスは彼らに言われた、「この肖像と銘はだれのものか?」。彼らは、「カイザルのです」と言った。
12:17するとイエスは彼らに言われた、「カイザルのものはカイザルに、のものはに返しなさい」。彼らはイエスに驚嘆した。

3

サドカイ人によって――12:18-27
12:181それから、復活はないと言っているサドカイ人の何人かが、イエスの所に来て、質問して言った、
12:19先生、モーセはわたしたちに、『ある人の兄が死んで妻が残り、子供がない場合、彼の弟がその妻をめとって、兄のために子孫を興さなければならない』と書いています。
12:20ここに七人の兄弟がいました。長男は妻をめとりましたが、子を残さず死にました.
12:21そこで次男が彼女をめとりましたが、子を残さず死にました.三男も同じでした.
12:22こうして、七人とも子を残しませんでした。そして最後に、その女も死にました。
12:23復活の時、彼らが復活した場合、彼女はだれの妻になるのでしょうか? 七人とも彼女を妻にしたのですが」。
12:24イエスは彼らに言われた、「あなたがたが間違っているのは、聖書もの力も知らないからではないか?
12:25人が死人の中から復活する時には、めとったり嫁いだりしない.彼らは、天にいる御使いたちのようなものである。
12:26死人が復活させられることについては、モーセの書のいばらの箇所でがどのように彼に語られたか、読んだことがないのか? それはこう言っている、『わたしはアブラハムの、イサクの、ヤコブのである』。
12:27は死んだ者のではなく、生きている者のである。あなたがたはひどい間違いをしている」。

4

聖書学者によって――12:28-34
12:281一人の2聖書学者が近づいて来て、彼らが3議論しているのを聞いていた.そしてイエスが見事に答えられたのを知って、に尋ねた、「すべての戒めの中で、どれが第一のものですか?」
12:29イエスは答えられた、「第一はこれである、『聞け、イスラエルよ.わたしたちのであるは、唯一のである.
12:301を尽くし、魂を尽くし、思いを尽くし、2力を尽くして、あなたのであるを愛しなさい』。
12:31第二はこれである、『自分自身のように、あなたの隣人を愛しなさい』。1これらよりも大いなる戒めはない」。
12:32すると、その聖書学者はに言った、「先生、そのとおりです.『はひとりであって、のほかにはない』と言われたのは、本当です.
12:33また心1を尽くし、知性を尽くし、力を尽くしてを愛すること、自分自身のように自分の隣人を愛することは、どんな全焼のささげ物やいけにえよりも、はるかにまさっています」。
12:34イエスは、彼が的確に答えたのを見て、彼に言われた、「あなたはの王国から遠くない」。こうしてこれ以上、だれもにあえて問う者はいなかった。

5

すべての口をふさぐ――12:35-37
12:351イエスはまた宮の中で2教えておられた時、言われた、「3聖書学者たちはどうして、キリストはダビテの子であると言うのか?
12:36ダビデ自身が聖霊の中で言った、『はわたしのに言われた、わたしあなたの敵をあなたの足の下に置くまで、わたしの右に座していなさい』。
12:37ダビデ自身がと呼んでいるのに、どうしてはダビデの1子であるだろうか?」。大群衆は、喜んでに聞き入っていた。

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