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マタイによる福音書 第 二十六 章 <戻る 進む>


4

偽の弟子に裏切られる――26:14-16
26:141その時、十二人の一人で、イスカリオテのユダと呼ばれる者が、祭司長たちの所に行き、
26:15言った、「をあなたがたに渡せば、何を下さいますか?」。そこで、彼らは1銀貨三十枚を量って彼に与えた。
26:16この時から、彼はイエスを引き渡す機会をねらった。

5

最後の過越を守る――26:17-25
26:171種なしパンの祭りの最初の日に、弟子たちはイエスの所に来て言った、「あなたが過越の食事をされるために、どこに用意したらよいでしょうか?」
26:18イエスは言われた、「町に入ってあの人の所に行き、彼に言いなさい、『先生が、「わたしの時は近い。わたしはあなたの家で、弟子たちと一緒に過越を守ろうとしている」と言っておられます』」。
26:19弟子たちは、イエスが命じられたとおりに行ない、過越を用意した。
26:20夕方になって、イエスは十二人と共に食卓に着かれた。
26:21彼らが食事をしていた時、イエスは言われた、「まことに、わたしはあなたがたに言う.あなたがたのうちの一人が、わたしを裏切ろうとしている」。
26:22すると、彼らは非常に悲しんで、一人一人、「よ、わたしなのでしょうか?」と言い始めた。
26:23イエスは答えて言われた、「わたしと一緒に鉢に手を浸す者が、わたしを裏切ろうとしている。
26:24人の子は、について書かれているとおり去って行く.しかし、人の子を裏切るその者は災いである! その者は、生まれなかったほうが、彼のために良かったであろう」。
26:25イエスを裏切ろうとしていたユダが、答えて言った、「ラビ、わたしなのでしょうか?」。イエスは彼に言われた、「1あなた自らそれを言った」。

6

王の食卓を設立する――26:26-30
26:26彼らが1食事をしていた時、イエス2パンを取り、それを祝福してさき、弟子たちに与えて言われた、「取って食べなさい.これはわたし2体である」。
26:27また1杯を取り、感謝をささげて、それを彼らに与えて言われた、「みな、それから飲みなさい.
26:28これは、多くの人に3罪の赦しを得させるために、今、注ぎ出されているわたし2契約の1血である。
26:29ただし、わたしはあなたがたに言っておく.わたし2の王国であなたがたと共に新しく飲むその日まで、わたしは今後、1ぶどうからできたものを、決して飲むことはしない」。
26:30そして彼らは1詩歌を歌ってから、オリブ山へ出かけた。

7

弟子たちに警告する――26:31-35
26:31その時、イエスは彼らに言われた、「今夜、あなたがたはみな、わたしにつまずくであろう.『わたし羊飼いを打つ.すると、群れの羊は散らされる』と書かれているからである。
26:32しかし、わたしは復活させられた後、あなたがたより先にガリラヤへ行く」。
26:33ペテロは答えて言った、「たとえ、みんながあなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」。
26:34イエスは彼に言われた、「まことに、わたしはあなたに言う.今夜、鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを否むであろう」。
26:35ペテロは言った、「たとえ、あなたと一緒に死ななければならなくても、決してあなたを否みません」。弟子たちもみな同じように言った。

8

ゲッセマネで圧搾される――26:36-46
26:36それから、イエスは彼らと共に1ゲッセマネと呼ばれる場所に来て、弟子たちに言われた、「わたしが向こうへ行って祈っている間、ここに座っていなさい」。
26:37はペテロとゼベダイの二人の子をわきへ連れて行かれたが、悲しみ、深く苦悩し始められた。
26:38そして彼らに言われた、「わたしの魂はひどく悲しく、死ぬばかりである。ここにいて、わたしと共に目を覚ましていなさい」。
26:39そして少し進んで、うつぶせになり、祈って言われた、「わが父よ、できることなら、この1杯をわたしから過ぎ去らせてください.しかし、わたしのこころのままではなく、あなたみこころのままになさってください」。
26:40そして、は弟子たちの所に戻って見ると、彼らは眠っていた。そこではペテロに言われた、「あなたがたはこのように、一時間もわたしと共に目を覚ましていることができなかったのか?
26:41誘惑に陥らないように、目を覚まして祈っていなさい。1霊は願っていても、肉は弱いのである」。
26:42はまた二度目に離れて行き、祈って言われた、「わが父よ、これをわたしが飲まなければ、過ぎ去ることができないのでしたら、あなたのみこころがなりますように」。
26:43が再び戻って見ると、彼らは眠っていた.彼らの目が重くなっていたからである。
26:44そこで、彼らを残し、再び行って、三度目も、また同じ言を言って祈られた。
26:45それから弟子たちの所に戻って来て、彼らに言われた、「あなたがたはまだ眠っているのか、休んでいるのか? 見よ、時は迫った.人の子は罪人の手に渡される。
26:46立て、さあ行こう。見よ、わたしを裏切る者が近づいて来た」。

9

宗教によって捕縛される――26:47-56
26:47イエスがまだ話しておられる間に、見よ、十二人の一人であるユダがやって来た.また彼と一緒に、剣やこん棒を持った大群衆が、祭司長たちや民の長老たちの所から来た。
26:48イエスを裏切ろうとしていた者は、一同にあらかじめ合図を与えて、「わたしが口づけする者がその人だ.を捕らえよ」と言っておいた。
26:49彼はすぐにイエスの所に来て、「1お元気ですか、ラビ」と言い、親しげにに口づけした。
26:50しかし、イエスは彼に言われた、「友よ、1あなたは何のためにここにいるのか?」。すると人々が来て、イエスに手をかけて捕らえた。
26:51すると見よ、イエスと共にいた者たちの1一人が、手を伸ばして剣を抜き、大祭司の奴隷に打ちかかって、彼の耳を切り落とした。
26:52そこで、イエスは彼に言われた、「剣を元の場所に戻しなさい.剣を取る者はみな、剣によって滅びるからである。
26:53それともわたしわたし1お願いして、御使いたちの十二1軍団以上を、直ちにわたし1備えていただくことができないとでも思うのか?
26:54それでは、1このように起こらなければならないと言っている聖書が、どうして成就されるだろうか?」
26:55その時、イエスは群衆に言われた、「あなたがたは強盗に立ち向かうように、剣やこん棒を持ってわたしを捕まえに来たのか? わたしは毎日、宮の中で座って教えていたのに、あなたがたはわたしを捕らえなかった。
26:56しかし、このことがすべて起こったのは、預言者たちの書が成就するためである」。その時、弟子たちはみな、を見捨てて逃げてしまった。

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