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使徒行伝 第 十六 章 <戻る 進む>


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マケドニヤのピリピへ――16:6-40

(1)

マケドニヤ人の幻――6-10節
16:6また、彼らはアジアで御言を語ることを、1聖霊に禁じられたので、フルギヤとガラテヤの地方を通って行った。
16:7彼らがムシヤに来た時、ビテニヤに入って行こうとしたが、1イエスが彼らを2許さなかった。
16:8そこでムシヤを通過して、トロアスに下った。
16:9するとその夜、一つの1幻がパウロに現れた.一人のマケドニヤ人が立っていて、彼に懇願し、「2マケドニヤに渡って来て、わたしたちを助けてください」と言った。
16:10パウロがこの幻を見た時、これは、1わたしたちを召して、彼らに福音を宣べ伝えさせようとされたのだと3確信して、わたしたちは直ちにマケドニヤへ渡ろう2とした。

(2)

宣べ伝えることとその実――11-18節
16:11そこで、わたしたちは1トロアスから船出して、2サモトラケに直行し、次の日には3ネアポリスに着き、
16:12そこからピリピに行った.そこはマケドニヤ地方の主要都市で、ローマの1植民地である.わたしたちはこの町に数日間、滞在した。
16:131安息日に、わたしたちは2祈りの場所があるかと思って、城門の外の川べりに行った.そして座って、集まって来た婦人たちに話しかけた。
16:14さて、テアテラ市の紫布の商人で、を礼拝しているルデヤという婦人がいた.1は彼女の心を開いて、パウロの語る事に注意を払わせた。
16:15そして、彼女とその家族が1バプテスマされた時、彼女はわたしたちに懇願して、「もしあなたがたが、わたしをに対して忠信な者と思われるのでしたら、わたしの3家に2来て、お泊まりください」と言った。こうして彼女は、わたしたちに強いてそうさせた。
16:16その後、わたしたちが祈りの場所に行こうとしていた時、2ピトンの1霊にとりつかれている若い女奴隷が、わたしたちの所にやって来た.彼女は3占いによって、主人たちに大もうけさせていた。
16:17この女はパウロとわたしたちについて来て、叫んで言った、「この人たちはいと高き神の奴隷であって、救いの道をあなたがたに宣べ伝えているのです」。
16:18彼女はこのようなことを、何日も行なっていた。パウロは困り果て、振り向いて霊に言った、「イエス・キリストの御名の中でおまえに命じる、この女から出て行け」。するとその時、それは出て行った。

(3)

投獄と釈放――19-40節
16:19しかし、彼女の主人たちは、自分たちにもうかる望みがなくなったのを見て、パウロとシラスに手をかけた.そして彼らを、市場の中の支配者たちの前に引いて行った。
16:20それから、彼らを1執政官たちの所に連れて行き、そして言った、「この人たちはユダヤ人であって、わたしたちの町を混乱に陥れています.
16:21彼らは、ローマ人であるわたしたちが、受け入れることも行なうことも許されていない慣習を、宣べ伝えているのです」。
16:22群衆も彼らに敵対して、いっせいに立ち上がった.そこで執政官たちは、彼らの衣をはぎ取り、彼らをむちで打つように命じた。
16:23こうして、彼らは二人に多くのむちを加えて、二人を獄に投げ込み、獄史に厳重に見張るように命じた.
16:24その命令を受けた獄吏は、彼らを奥の獄に投げ込み、その足に1足かせをはめた。
16:25真夜中ごろ、パウロとシラスは祈りながら、に賛美の詩歌を歌っていた.囚人たちは彼らに聞き入っていた。
16:26すると突然、大地震が起こって、獄舎の土台が揺れ動いた。そして、たちまち全部の扉が開いて、すべての人の縄目が解かれた。
16:27獄吏は眠りから覚め、獄の扉が開いているのを見ると、自分の剣を抜いて、今にも自殺しようとした.それは、囚人たちが逃げてしまったと思ったからである。
16:28そこで、パウロは大声で叫んで言った、「自害してはいけない.わたしたちはみな、ここにいるのだから」。
16:29すると、獄吏は明かりを持って来させ、そして駆け込んで来て、震えながらパウロとシラスの前にひれ伏した。
16:30それから、彼らを外に連れ出して言った、「ご主人さま、わたしは救われるために、何をすべきでしょうか?」
16:31すると彼らは言った、「主イエスを信じなさい.そうすれば、あなたもあなたの1家族も救われます」。
16:32それから、彼と彼の家族一同に、の言を語った。
16:33彼はその夜、その時刻に彼らを引き取り、彼らの打ち傷を洗ってやった。そして、彼と彼の家族一同はすぐに1バプテスマされた。
16:34そして、彼らを1上の2自分の家に案内し、彼らの前に食卓を設け、全家族と共にを信じたことで歓喜した。
16:35さて朝になった時、執政官たちは1警吏を遣わして、「その人たちを釈放せよ」と言った。
16:36そこで、獄史はこの言をパウロに伝えた.「執政官たちが、あなたがたを釈放するようにと、人をよこしました。さあ、出て、平安の中を行きなさい」。
16:37ところが、パウロは彼らに言った、「彼らはローマ人であるわたしたちを、罪の確定もなしに、公然と打ちたたいてから、獄に投げ込んだ.それなのに、今になってひそかに、わたしたちを追い出そうとするのか? 断じていけない! 彼ら自身が出て来て、わたしたちを連れ出すべきである」。
16:38そこで警吏たちは、これらの言葉を執政官たちに報告した。すると彼らは、二人がローマ人であると聞いて恐れた。
16:39彼らは来て二人に懇願した。そして、二人を連れ出し、町から出て行くようにと頼んだ。
16:40そこで二人は獄から出て、ルデヤの家に入った.それから二人は兄弟たちに会って、彼らを励ましてから出かけた。

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