カナンの女は、主の言葉につまずくことなく、自分が異教の犬にすぎないことを認め、その当時キリストは子供たちであるユダヤ人に退けられた後、異邦人の分け前として食卓の下のパンくずになられたと考えました。イスラエルの聖地は食卓であって、その上に天のパンであるキリストが、イスラエルの子供たちの分け前として来られました。しかし彼らはキリストを、食卓から異邦人の地に投げ落としました。ですから彼は、異邦人の分け前として砕かれたパンくずになられたのです。この時、この異邦人の女は、何という理解を持ったことでしょう! 天の王が彼女の信仰を賞賛されたのも、不思議ではありません(28節)。
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